はじめに

弊社がカスタムオーダーECシステムを開発したのは、今から10年以上前、2013年のことです。
この記事では、これまでの開発を通して得られた知識や経験、開発する上での注意しているポイントをまとめています。

カスタムオーダーECシステムとは?

カスタムオーダーECシステムやカスタムオーダーシミュレーターは、商品やサービスをユーザーが自由にカスタマイズしながら注文できる通販サイトの仕組みを指します。

例えば、ユニフォームオーダーECシステムの場合は、ユニフォームの色や、マーキングなど、ユーザーが個々の好みに合わせてデザインが可能です。

商品タイプの理解

カスタムオーダーECシステムを開発する前に、既に販売を開始している商品か、現在企画中の商品かを確認することが大切です。

当たり前ですが、既に販売している商品をカスタムオーダーECシステム化するのと、企画中の商品をシステム化するのでは、結果的に作るものが同じだとしてもアプローチが異なります。

既に販売中の商品はそれなりに売上が上がっていて、業務上の課題が存在することが多く、業務効率化や業務改善を行う事が求められます。そのため、生産や受発注担当者への入念なヒアリングが欠かせません。

一方、企画中の商品の場合、まずは商品を「売る」「売れる」状態にすることが優先事項になります。ユーザーにとって魅力的に見せる仕掛けづくりや、使いやすいシステムかが、ポイントとなります。商品が企画中の場合、まだ見えていない課題も多いため、企画状況に応じた柔軟な対応やスケジュール管理も必要となります。

カスタムオーダーECシステムのユーザーフロー

エンドユーザーの主なユーザーフローとしては、以下の通りです。

ユーザーフロー(簡易版)
※この図はエンドユーザーのフローを簡易的に書き出したものになります
※実際には管理ユーザーのフローなども入ってくるため、より複雑なものになります

商品によって異なるカスタム項目に対応する

商品によってカスタムする項目が大きく異なります。
そのため、どの項目をどのように選択したら、価格がいくら変わるのかや、オプション料金の反映ルールなどを確認し、設計する必要があります。

例えばユニフォームの場合、以下のような複数の料金ルールがあります。

カスタム項目価格ルール
シャツ・XS~3XOサイズ 6,500円
・120~150サイズ 5,500円
パンツ・XS~3XOサイズ 5,500円
・120~150サイズ 4,500円
ソックス・XS~XL 1,800円
マーキング・右胸 800円
・全胸 1,000円
・左胸 700円
※色数に応じて料金が変わる場合もあり
エンブレム・右胸 800円
・全胸 1,000円
・左胸 700円
オプション・エンブレムの入稿データ調整
5000円/1件

ユニフォームのカスタムオーダーに関しては、特に料金ルールが非常に多く、複雑です。

また、料金だけでなく、デザイン上の制約も多いため、設計の際は特に注意が必要となります。

その分、カスタムオーダーECシステムが完成した場合の業務効率化のメリットは非常に大きいと言えます。

開発費を抑える工夫

開発費を抑える工夫としては、まずは、あまり複雑な商品仕様・料金ルールにしないことです。条件分岐が多くなればなるほど、その分の描画処理、料金の処理などが発生し、コストが膨らみます。

ただし、既に販売中の商品の場合は、そうもいかないケースが多いと思います。

その場合は、既にパッケージ化されたシステムを利用すると基本的な機能が全て出来ているため、カスタマイズ費用のみで導入できるケースが多く、初期開発費用の削減に繋がります。

また、業界特有のノウハウも蓄積しているケースが多いので、コスト面以外のメリットもあるでしょう。

最後に

弊社では2013年からカスタムオーダーECシステムの開発を行っており、多くの事例・実績がございます。

カスタムオーダーECシステムの導入をお考えの場合、ぜひご相談ください。

▼ユニフォームに特化したカスタムオーダーECシステム
カスタムオーダーシミュレーター「MyCOS(マイコス)」

▼アイテムやグッズに特化したカスタムオーダーECシステム
カスタムオーダーシミュレーター「MyCOS GOODS(マイコスグッズ)」

▼3Dモデルを利用したカスタムオーダーECシステム
3Dシミュレーターシステム「MyCOS 3D(マイコススリーディー)」

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