カスタムオーダーシミュレーター構築サービスの比較

こんにちは、株式会社スプール ディレクターの高橋です。
今回は、カスタムオーダーシミュレーター構築サービスをリサーチしました!
サービス導入検討時の参考になれば幸いです。

カスタムオーダーシミュレーターとは

カスタムオーダーシミュレーターは、顧客がウェブ上で商品の色やデザイン、サイズなどを自由にカスタマイズできるツールです。

自分だけのオリジナル仕様が、リアルタイムで確認できるため、実際の商品イメージを具体的に掴めます。
これにより、購入前の不安を解消し、安心してオーダーできる環境を提供します。
効率的な受注管理や在庫調整に活用でき、顧客満足度の向上につながります。

主なカスタムオーダー商品Webシミュレーターサービス

以下は、各サービスの主要な特徴や料金体系、強み・弱みを分かりやすくまとめた比較表です。

※各項目は概要となります。最新の料金情報や詳細機能については、各社の公式サイトや問い合わせでご確認ください。

カスタムオーダー商品向け Webシミュレーター比較表

※2025年02月14日時点の情報です

サービス名 (会社名)特長料金体系強み弱み
i-DESIGNER「ラシム」(株式会社テクノア)– Webブラウザ上でリアルタイムに商品デザインのシミュレーション

– カラー・パターンの自由な組み合わせが可能

– スポーツユニフォーム、アパレル、雑貨など多様な商品に対応
– 料金は個別見積(受託開発型)

– 詳細は問い合わせベース
自社開発エンジンによる高い信頼性

– 大手企業での実績が豊富

– 柔軟なカスタマイズが可能
初期導入費用が高め

– 中小企業には導入ハードルがやや高い可能性
i-DESIGNER GOODS 2D(株式会社テクノア)– 商品画像ベースでレイアウトや色を自由編集

– 名入れやテキスト配置機能あり

– 2Dのみ対応(3Dは不可)

– シンプルな構造で短期導入が可能
– 初期費用・月額とも個別見積

– クラウド提供(管理画面含む)
ユーザーの創造性重視:自由配置でオリジナルデザインを作りやすい

– 比較的導入が容易(上位製品「ラシム」より軽量)

– 既存ECサイトへの組込み実績も豊富
3D非対応:2D画像切替ベース

– 拡張機能(パーツ依存制御など)が限定的
MyCOS Uniform(株式会社スプール)– ユニフォーム・アパレル向けの高精度2Dシミュレーション(モデリングは3D)

– リアルな質感再現とカラー・ロゴ・パーツの自由な選択

– 受注システムと連動したワンストップソリューション
– 初期費用:無料(標準プラン)

– カスタマイズ費用の目安:10~150万円程度

– 月額費用:69,800円(税抜)~(プランにより変動)
リアルな表現と高精度な再現性

– 大手スポーツメーカーでの導入実績

– 受注から注文まで一貫したシステム連携

フルカスタムの柔軟性:様々な要件に対応可能
3D非対応:2D画像切替ベース

カスタマイズ費用が高め

– カスタマイズがあると、導入期間が長くなる場合がある
MyCOS GOODS(株式会社スプール)– グッズ向けのクラウド型カラー/デザインシミュレーション

– PC・スマホ対応、EC連携可能な管理画面搭載

– 自社で簡単に設定変更・商品登録が可能
– 初期費用:無料(標準プラン)

– 月額費用:49,800円~

– 追加商品登録は1商品あたり+20,000円(上限あり)
低価格で導入可能

– EC機能・注文管理を内包し、非IT企業でも扱いやすい

– 手軽な導入プロセスが魅力

フルカスタムの柔軟性:様々な要件に対応可能
3D非対応:2D画像切替ベース

商品数・カスタムパーツ数に上限(標準プラン)

– 複雑な要件にはカスタマイズ費用が必要
3D customizer(MogaDigi / 株式会社エーリンクサービス)– 3Dモデルを用いた商品カスタムシミュレーション

– 色変更やパーツ付け替え、見積自動生成機能搭載

– オプションでAR表示にも対応(現実空間でのプレビューが可能)
– SaaS版:初期費用無料、月額16,280円(税込)~

– カスタマイズ版:初期費用10~15万円+月額変動(要見積)

※3Dモデル・素材データはユーザー提供。注文管理は他ECシステムとのWebAPI連携
導入コストが低い:初期投資を抑えられる

– AR機能標準搭載でユーザー体験向上

– 柔軟なカスタム体験を実現

– 注文管理は他ECシステムとのWebAPI連携が必要

– 3Dモデル・素材データの準備が必要
GB Custom(株式会社グッドべット)– 2Dリアルタイムプレビューでパーツ・色の切替が高速

– 複雑な組合せも無制限対応

– 見積書&製作指示書を自動生成

– スマホでも直感的操作可能なUI
– 初期費用・月額とも個別見積

– SaaS型提供(IT導入補助金対象ツール)
複雑オーダー対応力:多種多様な組合せに柔軟対応

動作が軽快:画像切替処理が高速

業務効率化:顧客自身で仕様選択から見積・指示書の自動生成
3D非対応:2D画像切替ベース
だれでもシミュレータ(有限会社エージーワークス)– ノンプログラミングで手軽に3Dシミュレーションを構築(要3Dデータ、マテリアルデータ)

– データアップロード後すぐ利用可能、印刷や3Dカタログ出力も対応

– WebAR/VR表示や見積自動化機能搭載
– 初期費用:無料

– 月額費用:4,950円~(スモール、ミディアム、ラージプランあり;年払い割引有)

※3Dモデル・素材データはユーザー提供
業界最安水準の低価格で導入ハードルが非常に低い

– 専門知識不要、補助金活用も可能

– シンプルで直感的な管理画面
高度なカスタマイズは別途費用

– 3Dモデルやデータ準備が必要
次世代カスタムオーダー(株式会社HeadShot)– ECサイトに組み込み可能なカスタムシミュレーション

– マルチアングル表示、デザインの保存・共有、コメント機能などのコミュニティ機能を搭載
– オンプレ版(買い切り):例)10商品で約94.5万円~

– SaaS版:月額48,300円~(プランにより異なる)
迅速な導入と既存ECサイトとの統合が可能

– 顧客エンゲージメント向上の独自機能搭載
– 当初はFlash依存など旧世代技術の影響が残る

– 最新技術アップデートや価格見直しが必要
SEC(株式会社フォチューナ)– 2D写真合成方式によるカスタムシミュレーション

– 素材・色・装飾パーツの組合せシミュレーション

– SNS共有画像生成やオンライン決済連動など、EC連携も可能
– Businessプラン:初期導入費約1,800,000円(税込)
※12ヵ月分の保守費用込み
※カスタマイズ、API組み込み開発、画像作成・設定代行は別途費用

– 月額費用:約11,000円(サーバー代、維持費)、12ヵ月経過後は別途お見積り
写真ベースで手軽に導入可能

– 低予算で中小企業にも対応- 直感的な操作性で使いやすい
3D非対応:2D画像切替ベース

– 特殊なデザイン変更や高精度シミュレーションには制限あり
maker town(Startia Labs)– ECサイトとシミュレーション、受注・生産管理が一体化したクラウドプラットフォーム

– 名入れ印刷や各種カスタムグッズに対応、短期間でのサービス展開が可能
– 初期費用:ライトプラン20万円~、スタンダード50万円、エンタープライズ80万円

– 月額費用:1.8~4.5万円 + 注文毎の手数料別途
EC連携と生産管理の統合でワンストップ運用が可能

– クラウド提供でスケーラブルなシステム

– 短期間での導入実績が豊富
– 注文数が多い場合、手数料などのランニングコストが上昇

– プリント特化型のため、他分野への応用に制限がある
Corcas(株式会社シネマレイ)– 3D/2Dどちらも選択可能なフルカスタム開発

– リアルタイム3D表示(360度回転・質感再現)に強み- 見積機能やCMS、外部連携も1から構築可能

– SaaS/オンプレなど導入方法が選べる
個別見積の受託開発

– 開発費・保守費は要要件定義

– 納品後の追加機能は都度見積
フルカスタムの柔軟性:あらゆる業界・製品要件に対応可能

高品質な3D表現:CG技術によるリアルな質感再現

– 導入方法が選べる(SaaS/オンプレ両対応)
開発コストが高い:ゼロからの要件定義で費用がかさむ可能性

導入期間が長期化する可能性

– 汎用利用は難しく、特定案件向けの都度開発となる

※各項目は概要となります。料金は税抜または見積ベースの場合があります。正式導入時は必ず各社の最新情報をご確認ください。最新の料金情報や詳細機能については、各社の公式サイトや問い合わせでご確認ください。

【カスタムオーダーシミュレーターサービスの選び方】

新しいシステムの導入は、業務フローの変更などを伴い、企業にとって大きな決断です。

これまで多くのお客様と直接お話ししながらシステム導入をサポートしてきた私の経験から、安心して選んでいただくためのポイントをまとめました。


1. 自社商品との相性

「自社の商品に本当に合うのか?」を見極めましょう

  • 実際に触ってみるのが一番です
    たとえば、シミュレーターによってはリアルな再現が難しかったり、多くのカスタマイズが発生したり、自社商品にそのサービスがどの程度マッチしているかは、実際にそのサービスのデモを確認してみないと中々わかりません。まずはデモンストレーションを見せてもらい、自社商品にどれほどフィットするかを実際に体験してください。また、デモが標準プランからどの程度カスタマイズされているのかも、重要な確認事項のひとつです。
  • 業界、商品特有の機能も大事
    例えば、サイズ変更や名入れなど、その商品ならではのカスタマイズがどれだけ簡単にできるかも重要です。自社の商品の「こだわり」が反映できるか、実際に担当者と具体的に話をしてみると良いでしょう。
  • 社内の声を聴く
    担当者だけで情報取集をしていると、実際にシステムを使う現場担当者のニーズが拾いきれず、後々「使いにくい」などの不満の声が発生することがあります。しかし、導入後にシステムを大きく変更することは難しいため、デモを触る時は営業担当者や現場担当者にも同席してもらうなど、現場の声を聴く姿勢があると良いでしょう。

2. 費用面の確認

「これに投資して大丈夫?」という不安を解消するために

  • 初期費用とランニングコストの全体像を把握
    オーダー商品の場合、特有の仕様があるため、パッケージシステムをカスタマイズなしで使えるケースは稀です。そのため、殆どの事例でカスタマイズ費用が発生し、「初期費用が高すぎる」と感じるかもしれません。ただし、実績のあるシステムなら、その分安心して使い続けられるケースが多いです。
  • 複数社の比較が鍵
    複数のサービスを比較し、どの機能が標準に含まれるのかや追加費用はどの部分にかかるのかを、しっかりと比較して費用対効果が高いと感じるシステムを選ぶことが大切です。
    ※できればRFP(提案依頼書)を作成してから見積もり依頼を行うと、開発側との認識のズレを小さくできるため、おすすめです。カスタマイズ費用の確認
  • 導入期間も大切です
    急ぎのプロジェクトの場合、導入までにどのくらいの期間が必要なのかも確認してください。長いと感じる場合は、スピード重視のサービスを探すのも一つの手です。

3. セキュリティ

大切な情報を守る安心感は、何よりも譲れません

  • データの安全管理をしっかりチェック
    顧客情報や注文データなどは、企業にとって宝物です。
    → 暗号化やアクセス制限、定期的なセキュリティチェックが行われているか、具体的に質問してみてください。
  • 定期的なメンテナンスやアップデート
    長期にわたって安心して利用するためには、定期的なシステムの更新や改善が欠かせません。メンテナンスやアップデートへの対応についても、確認すると安心です。

4. サポート体制

「困ったときに頼れる」安心感があるかどうか

  • 導入前、導入後のフォローがしっかりしているか
    システム導入前はもちろん、導入後は使い方に慣れるまでサポートが必要です。また、障害発生時は迅速な対応が求められます。
    → 電話やメール、チャットで迅速にサポートしてくれる体制があるか、事前に確認しておくと心強いです。

まとめ

新しいシステムの導入は企業にとって、大きな一歩で不安も大きいと思います。

しかし、しっかりと現場の声を聞き、具体的なデモや見積もりで確認すれば、自社商品にピッタリ合うシステムを選ぶことが可能です。

安心して使えるシステムを見つけることで、お客様にも「この商品やサービスは、本当に素晴らしい!」と感じてもらえるはずです。
じっくりと検討し、納得のいく選択をしていただければと思います。

弊社では、カスタムオーダー商品に特化した構築サービスを提供しています。カスタムオーダー商品をお持ちで、システム化を検討されている場合は、ぜひご相談ください!

▼ユニフォームに特化したカスタムオーダーシミュレーター
カスタムオーダーシミュレーター「MyCOS(マイコス)」

▼アイテムやグッズに特化したカスタムオーダーシミュレーター
カスタムオーダーシミュレーター「MyCOS GOODS(マイコスグッズ)」

▼3Dモデルを利用したカスタムオーダーシミュレーター
3Dシミュレーターシステム「MyCOS 3D(マイコススリーディー)」



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