チームオーダー市場におけるカスタムオーダーシミュレーターの導入状況と特徴

チームオーダー市場におけるカスタムオーダーシミュレーターの導入の状況

ユニフォームのチームオーダー市場では、カスタムオーダーシミュレーターの導入が進んでおり、ユニフォームのデザインや注文プロセスが大幅に効率化されています。多くのメーカー・ブランドがこの技術を取り入れ、競争力を高めています。

この記事では、国内の主要スポーツアパレルメーカー・スポーツアパレルブランドのカスタムオーダーシミュレーターの特徴を以下の表にまとめました。

各メーカー・ブランドのカスタムオーダーシミュレーターの特徴

ブランドシミュレーター名URL特徴
MIZUNOMIZUNO カスタムスタジオmcsty.mizuno.com種目ごとに3Dシミュレーション対応。360°回転ビューで仕上がりを確認可能。カラー変更や背番号・チーム名配置も画面上で直感的に編集でき、デザインデータを保存して共有する機能も備える。
YONEXCUSTOM ORDER SYSTEMwww.custom-wear.yonex.co.jpテンプレート選択後にカラーや柄、フォントをオンラインで設定可能。仕上がりをリアルタイムでプレビューでき、背番号・チーム名の字体変更も簡単。ジュニアサイズ~2XOまでサイズ展開も豊富。
デザインURLを発行する機能があり、誰にでもデザインの共有が可能。
NIKENike Team Sports公式nike.jp/team/オンライン上でテンプレート選択→配色変更が可能。プレビューを確認しつつ、エンブレムアップロードや名前・番号入れ(フォント選択・配置調整)も自在。一部ユニフォームは在庫モデルを選ぶと「スピードデリバリー」で短納期対応可能。マイロッカーに保存されたユニフォームデザインをチームメイトにシェアし、投票やコメントができる「TEAM LOCKER」という機能がある。
AdidasTeamMaxシミュレーター(代理店による運営)teamorder.jp公式サイト上でテンプレートを選び、各部のカラーや襟タイプを自由に変更可能。出来上がり図を確認しながら背番号・選手名(公式フォント)やチームエンブレムの追加も簡単。標準納期は約45日で、オンラインで完結注文できる。
PUMAPUMA TRIBES公式tribes.pumajapan.jpウェブ上でテンプレート選択→配色変更→デザイン確認まで直感的に行える。完成イメージを即座に確認でき、確定デザインから発注書を自動生成し販売店経由で正式注文するシステム。
New BalanceNB Team Order公式www.newbalanceteam.jp/simulator/?product_id=1191専用サイトでモデル・デザインを選び、色・柄・パーツ形状を自由にカスタマイズ可能。フォントや番号配置も設定でき、完成イメージを随時確認しながら調整できる。作成したデザインはID発行により保存・共有でき、標準納期は約2か月。
ASICSASICS公式カスタムオーダーwww.asics.com/jp/ja-jp/mk/custom/categoryWeb上でカラーやデザインパターンを簡単にシミュレーション可能。選んだデザインを即座に3Dプレビューし、背番号・チーム名の配置やフォントも確認しながら設定できる。発注後の標準納期は約1.5~2か月程度。
UMBROアンブロ公式シミュレーターstore.descente.co.jpパソコン・スマホから専用サイトで手軽にデザインをシミュレーション可能。カラー変更やデザイン確認をリアルタイムに行え、作成したデザインはSNS等で共有・保存もできる。“スピードデリバリー”(在庫活用で短納期)とフルカスタムを選択でき、用途に応じた注文が可能。
hummelオンリーヒュンメルWEBシミュレーター(日本総代理店による運営)ssksports.comサッカー・ハンドボール・フットサル向けにWEB上でデザインをシミュレーション可能。グラフィックパターンとカラーを選ぶだけで簡単にデザインが作れ、フォントも多数から選択可能。作成したデザインはID発行して保存・共有できるためチーム内確認も容易。

各シミュレーターは、ユーザーが直感的に操作できるインターフェースを備えており、カラー変更、ロゴ配置、フォント変更、3Dビューなど多彩な機能を提供しています。

標準機能になりつつあるカスタムオーダーシミュレーター

調査対象とした MIZUNO、YONEX、NIKE、Adidas、PUMA、New Balance、ASICS、UMBRO、hummelすべてがWeb上のカスタムオーダーシミュレーターを導入済み であることが確認できました。
このことから、現在のユニフォーム市場において オンライン上でカスタムデザインを作成できる環境が「標準」になっている ことがわかります。

3Dビュー対応が増加し、完成イメージをリアルに確認可能

従来のWebシミュレーターでは 2D画像ベースのデザイン作成 が主流でしたが、最近では MIZUNO、ASICS などのシミュレーターで3Dプレビュー機能が搭載 され、完成形をリアルに確認できる環境が整備されつつある ことがわかります。

これにより、オンライン注文の際の「仕上がりイメージのギャップ」を減らし、より安心してカスタムオーダーができる環境が整っています。

デザインの自由度が大幅に向上

ほとんどのメーカーが、以下のような 自由度の高いカスタマイズ に対応しています。

  • カラー変更(部位ごとに細かく設定可能)
  • フォント選択(チーム名・番号の書体を複数種類から選択可)
  • ロゴ配置(エンブレムやスポンサーの位置を調整可能)
  • グラフィックパターン選択(ストライプ・カモ柄・チェックなど)

特に Adidas(TeamMax)、hummel(オンリーヒュンメル)、PUMA(PUMA TRIBES) などは、グラフィックデザインのカスタマイズ性が高く、個性的なユニフォームを作れる 仕組みを提供しています。

オンライン注文の利便性向上

  • Nike(Nike Team Sports)、Adidas(TeamMax) など一部のメーカーでは、オンラインシミュレーションだけでなく 発注までオンラインで完結可能 になっています。
  • NIKE、UMBRO、PUMA、hummel では、作成したデザインの データ保存・共有機能 も提供されており、チームメンバーや監督とのデザイン確認がスムーズにできる仕組みがあります。
  • 一部メーカーでは短納期対応(スピードデリバリー) も可能で、急ぎの発注にも対応しています。

このことから、メーカーは 「オンライン完結型」のユニフォーム注文の利便性を高める方向に進んでいる ことがわかりますが、注文のミスを防ぐために、最終的な注文は、店舗で直接発注を依頼するケースが主流です。

1着からの追加発注や短納期対応

従来のチームオーダーは 「店舗や代理店経由での対面発注」が主流 であり、特に個人チームやアマチュアチームにとっては手間が大きなハードルでした。

しかし、現在では オンラインでデザインシミュレーションができるだけでなく、1着単位の追加発注や短納期が可能なブランド(hummel、PUMAなど)も増加 しています。

これにより、アマチュアチームや、個人オーダーの需要にも対応できる環境が整ってきている と考えられます。

まとめ

Webシミュレーターの導入は「標準機能」となりつつあり、全メーカーが対応済み
3Dプレビュー機能の採用が増え、完成イメージをリアルに確認できる環境が整備されつつある
デザインの自由度が高まり、個性的なカスタムユニフォームを作りやすくなった
オンライン発注の利便性が向上し、シミュレーター上で完結するサービスが増加
1着からの追加発注や短納期対応も進み、アマチュアチームや個人ユーザーでも利用しやすくなった

今後のユニフォーム市場では 「オンラインで簡単にデザインし、そのまま発注できる利便性」 がさらに重要視され、メーカー各社が シミュレーター機能のさらなる拡充に力を入れる流れ になると予想されます。

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