
オーダーメイドと違い、カスタムオーダーECはユーザーが楽しく気軽にカラーやパーツを選べる「エンタメコンテンツ」の側面が強く、低~中価格帯で販売されているケースが多数です。
ですが、別記事「その他、カスタムオーダーEC向きの商材をご紹介」でも触れた通り、カスタムオーダーECの製品は本来高単価であることが望ましいといえます。受注生産で効率的ではない上に客単価が低い場合、ビジネスの規模に限界が生じるどころか、採算が取れなくなる可能性があります。
そこで、カスタムオーダーECの製品を高単価化するための付加価値の付け方のアイデアをご紹介します。
希少性・限定感

ハイブランドがカスタムオーダー企画を行う事もありますが、通常期間限定のケースがほとんどです。カスタム製品に限りませんが、流通する品数を管理することでプレミア感が増し、ユーザーにとって入手する動機が強まります。
また、カスタムオーダー企画自体を期間限定にしなくても、カスタムで選べる生地やパーツを定期的に刷新していくことで新鮮さとともにプレミア感を出す方法もあります。
複数購入を前提とした見せ方

カスタムオーダーといえばチームオーダーユニフォームが筆頭ですが、一度に1チーム分の注文が入るため、数千円の商品でも数万円の注文単価になります。同様に、複数購入したくなる商品をプロデュースすることはカスタムオーダーの注文単価を何倍にも引き上げるポテンシャルがあります。
食器や椅子などカラーバリエーションを揃えたくなる商品などはその代表的な例です。
ハイエンドモデルの用意

基本の商品は低~中単価でエンタメとしての体験も提供しつつ、つい欲しくなる高級ラインナップを並べることでユーザの気付かなかったニーズに訴求します。
より自然な方法としては、商品単位ではなく、高単価な生地やパーツをsカスタム要素に加えることでより、ユーザーはシームレスに高単価構成を求めていく流れとなります。
ロードバイクのカスタムオーダーなどは特にその傾向があります。
ブランドのレコメンドデザイン

カスタムオーダー製品が高単価になりにくい要因の一つとして、製品を完成させるのがユーザー自身であり、著名なデザイナーではない、という点があります。ブランドのストーリー、デザイナーのメッセージがぼやけてしまいがちなのです。
そこで、ブランドおよびデザイナーがレコメンドするデフォルトデザインを示すことで、ユーザはあくまでブランドにアレンジの余地をもらっているという付加価値として解釈することができます。
会員制サービス、優遇制度

カスタムオーダーがライトユーザー向けの体験コンテンツではなく、ブランドのコアなファンのための特別なサービスであることを「会員制」で示すことも有用です。
ユーザーは、カスタムオーダーの存在は知っていてもオープンには利用することが出来ず、ブランド会員登録や紹介を経てクローズドな条件でのみ利用でき、もちろん製品サポートも量産製品とは1段階上の扱い。そのような限られた優遇制度と受注生産商品であるカスタムオーダーは本来相性の良いものです。
まとめ
- 希少性、限定感
- 複数商品の購入を前提とした見せ方
- ハイエンドモデルの用意
- 著名人のレコメンドデザイン
- 会員制サービス、優遇制度
以上のような、高単価のための付加価値は商品の企画時点で取り入れておく必要があります。後から付加価値を付けても、既に安価なものをユーザーが高額に認識し直すことは難しいためです。
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