
カスタムオーダーシミュレーターと言えば、製品の着用モデルが画面に大きく表示されているのが印象的ですよね。サイトによって簡潔なモデルもあればとてもリアルなモデルを使用しているケースもあり、多様です。結局、どのようなモデルを採用するのがそのサイトにとって適切なのでしょうか?
以下に、それぞれの着用モデル画像の種類ごとの具体的なメリットとデメリットを示します。
① リアルタイム3Dモデル
メリット
- 高いインタラクティブ性
ユーザーがリアルタイムにカメラ視点を変更でき、カスタマイズ体験がより没入感のあるものとなる。 - 柔軟な表現力
モデルを自由に回転・拡大縮小できるため、様々な視点から製品を確認できる。 - 実物に近い再現
3Dデータを使用することで、実際の着用感のイメージが伝わりやすい。
デメリット
- 高い処理負荷
リアルタイムレンダリングは計算リソースを多く必要とするため、スマホや低スペック環境では動作が重くなる傾向がある。 - 開発コストと技術的難易度の高さ
高品質な3Dモデルの作成や、インタラクティブな操作を実装するための開発が複雑でコストがかかる。 - フォルムが単純になりがち
ブラウザでの高速動作のためデータを軽量化する必要があり、細かな質感やシワの表現などを省略せざるを得ないため、最終的に3Dモデルは表現を単純化される傾向にあります。
② レンダリングした3Dモデル(2D画像)

メリット
- 高品質なビジュアル表現
事前に高精度なレンダリングを行うため、質感や陰影、ディテールが美しく表現される。 - 軽量な表示
静止画像として扱うため、リアルタイム処理が不要で動作が軽快。 - 安定性
多くの環境で均一な表示が可能で、ブラウザ互換性が高い。
デメリット
- 限定されたインタラクティブ性
画像は固定された視点のため、ユーザーが自由に角度やポーズを変更することができない。 - 多角度対応のコスト
様々な視点からの画像を用意する必要があり、その分制作コストが増加する。少なくとも前後2方向は必要となります。
③ 2Dのデザイン画

メリット
- 軽量な表示
画像サイズが軽いため、描画処理や表示が高速でユーザにストレスを与えない。 - デザインの正確さ
ほぼパターンデータそのままで表現するため、角度や凹凸による制約や誤解が生じにくく、マーキング位置やサイズなど正確なビジュアルをユーザに伝えやすい。 - 互換性の高さ
ほとんどのデバイスやブラウザで問題なく表示される。 - 更新時の手間の少なさ
3Dソフトを経ずイラストやベクター画像で済むため、デザインの追加登録が可能になるため、更新コストが安い。
デメリット
- 立体感やリアル感の欠如
平面的なため、実際の着用時の立体感や質感の再現が難しい。 - 限定された視覚体験
視点変更や回転といったインタラクティブな操作ができず、視覚的な情報に制約がある。 - チープ感
シミュレーター感が弱く、簡易的なコンテンツと認識されやすいため、ブランドイメージの向上につながりにくい。
まとめ
上記3種のモデルはいずれも良く選ばれており、どれかが決定的に劣っているわけではありません。
リアルなユーザー体験やブランディングを重視するなら3D、コストや効率を重視するなら2Dといった具合に、ブランドのスタンスにより最適なモデルを選択するのが望ましいです。
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