AIを活用した“試着体験”のニーズ拡大

AIの画像生成の技術が高まり、アパレル業界やスポーツの市場でも、「自分の写真に商品を重ねて試着できる」機能への需要が高まっています。Gemini 2.5 Flash(Nano banana)は、試着機能をいち早く実現し、注目を集めました。

ユニフォームのチームオーダーでも、サイズ感・色味・デザインの印象を事前に把握したいという声は強く、AIによる試着機能は、オンライン販売の“最後の不安”を解消する鍵となります。

そこで、今回弊社の開発しているMyCOS Uniformにも、試着機能を取り入れることができないか、機能の実装・検証をしてみました。

今回のプロトタイプでは、Google Gemini APIを活用し、既存のシミュレーターで生成された商品画像と、ユーザーがアップロードした人物写真を組み合わせ、リアルな着用イメージを自動生成する仕組みを構築しました。

実装概要

  • 開発環境:WordPress(PHP)
  • 利用API:Gemini 2.5 Flash(Nano banana)
  • 目的:人物写真+シミュレーター出力画像をもとに、AIが合成結果を生成
  • 特徴
    • サーバーサイドのみで完結
    • APIレスポンスから直接base64画像を取得
    • 即時プレビュー対応(ブラウザ上で表示)

ユーザーフロー

  • 1.ユーザーがシミュレーターでデザインを調整。
  • 2. メニュー欄の「AI試着」ボタンをクリック。
  • 3. モーダル(もしくはサイドパネル)が開き、前面・背面のプレビューとユーザー画像アップロード欄が表示。
  • 4. ユーザーが自身の画像をアップロードし、「合成開始」ボタンを押下。
  • 5. nanoBanana APIへリクエスト送信中はローディングを表示。
  • 6. 成功時、合成結果をシミュレーター上に重ねて表示。再試行・保存・閉じる操作を提供。
  • 7. 失敗時、エラーメッセージと再試行手段を提示。

実際のAI試着画面は、下記のようなモーダルでの表示を実装してみました。

うまく、生成できると上記のような試着画像を生成することができます。

結果と課題

  • API連携〜画像生成までは安定して動作
  • サーバー保存不要(プレビュー用のBase64画像として取得)
  • ⚠ 服と人物の重なり位置や体型の調整は、AIモデルの学習次第
  • ⚠ 現状は“体験プロトタイプ”としての完成度

精度の高い試着画像を生成するには、何度か試す必要があるので、一回で完璧なAI試着機能を作るのには、課題がありそうです。

実装は今後のアップデートで

この機能は現在、開発を構想している段階です。
明確なリリース日はまだ未定ですが、今後のアップデートで順次組み込む予定です。

開発状況や進捗は、また本ブログで随時ご紹介していきます。
「こんな機能もほしい!」というアイデアがあれば、ぜひお気軽にご連絡ください!

▼ユニフォームに特化したカスタムオーダーシミュレーター
カスタムオーダーシミュレーター「MyCOS(マイコス)」

▼アイテムやグッズに特化したカスタムオーダーシミュレーター
カスタムオーダーシミュレーター「MyCOS GOODS(マイコスグッズ)」

▼3Dモデルを利用したカスタムオーダーシミュレーター
3Dシミュレーターシステム「MyCOS 3D(マイコススリーディー)」

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