
こんにちは。株式会社スプールのディレクター・高橋です。
今回は、弊社のデザインシミュレーターシステム「MyCOS(マイコス)」と、生成AIを活用して、短期間でオンライン展示会を開くための方法をご紹介します。
展示会の準備やコストでお悩みの場合、参考にしていただけると嬉しいです。
※現在、構想段階です。もし『こういうのあったら使いたい!』と思ったら、ぜひコメントやお問い合わせで教えてください。
従来型展示会の課題
アパレル業界の展示会には、いくつかの大きな課題があります。
高額なコスト負担
- 年2回の展示会で約400万円(ブース代+サンプル代+人件費)
- サンプルは展示会後、倉庫に眠るか廃棄(もしくは、ファミリーセールで安価で販売等)
- 中小ブランドにとって大きな固定費負担
膨大な準備工数
- 準備期間は1~2ヶ月
- サンプル納期の調整に苦慮することも多い
- 展示会期間中は担当者が拘束される
- 半年後には同じプロセスの繰り返し
限定的な営業機会
- 展示会に来場できないバイヤーへのアプローチが困難
- 営業機会が年間数日に限定される
- 遠方の小規模店舗は移動コストの面で来場が難しい
これらの課題がありながら、「実物を見なければ発注できない」というバイヤー側の要望にも応える必要があります。
デザインシミュレーター × AI で実現できること
1. 絵型からリアルなビジュアルを自動生成
※以下は実際に生成AIで作成した物撮り写真です
絵型:

生成した物撮り画像(今回はGemini 2.5 Flashを使用):


このように、最新の生成AIを使えば、以下のことが可能です。
- 絵型(線画)から、リアルな商品写真を数分で生成
- 前面・背面の画像や、部分的な拡大画像も作成可能
- 色違い・柄違いのバリエーションも即座に展開可能
サンプル製作前に実物イメージを確認することが可能です。
精度を高めていけば、サンプル制作が不要になる可能性もあります。
2. 24時間365日稼働するオンライン展示会
生成AIで作成した商品画像や実物写真を
「デザインシミュレーター上で展開」すれば、
- バイヤーがいつでも商品を閲覧できる
- 色違い・柄違いをリアルタイムで確認
- 気になる商品をリストに保存
以上のようなことが可能です。
▼参考イメージ画像

↓色違いも簡単に表示

↓素材の拡大も可能です

展示会の「年に数日だけ」という制約から解放され、
ブースの確保や搬入、スタッフの常駐も不要になり、
常時営業が可能になります。
3. オーダーシート方式で受注が可能

デザインシミュレーターの注文システムを活用すれば、
使い慣れた発注スタイルをデジタル化することができます。
- 紙のオーダーシートと同じ表形式
- 品番 × サイズで数量を入力
- 合計金額・数量を自動計算
- 注文後はメールで注文控えが自動で届く
- オーダーシートも自動発行
展示会後にも必要な様々な手間を省くことができ、
取引先のバイヤーにとっても、操作方法の学習コストがほぼゼロです。
まとめ:アパレル業界の新しい営業スタイル
従来の展示会形式は、実物を手に取って見れるという利点がある一方、多くのブランドにとって大きな負担となっています。
しかし、デザインシミュレーターとAI技術を組み合わせることで、これらの課題を解決できる可能性があります。
もし「こういうシステムがあれば使いたい」「こういう機能があると便利」といったご意見がありましたら、ぜひコメントやお問い合わせフォームからお聞かせください。
皆様からのフィードバックを参考に、より実用的なシステムの開発を進めてまいります。
最後に
弊社では、デザインシミュレーターに関するご相談を受け付けています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
▼ユニフォームに特化したカスタムオーダーシミュレーター
カスタムオーダーシミュレーター「MyCOS(マイコス)」
▼アイテムやグッズに特化したカスタムオーダーシミュレーター
カスタムオーダーシミュレーター「MyCOS GOODS(マイコスグッズ)」
▼3Dモデルを利用したカスタムオーダーシミュレーター
3Dシミュレーターシステム「MyCOS 3D(マイコススリーディー)」




